頭痛外来

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頭痛は重篤な病が潜むことも

原因の精査と治療はしっかり受けましょう

頭痛の有病率は40%と非常に高いものの、大多数の人は「頭痛くらいで」と病院には受診せず、市販薬でやり過ごしています。
 
頭痛を抱える人のイメージ

 
しかし、頭痛は非常につらく、日常生活の質を落としてしまう難敵です。
また、重篤な疾患の予兆であることもあり、注意が必要です。
頭痛外来では、重篤な病気の有無を確認し、症状をコントロールすることで快適な日常生活を取り戻すお手伝いをしています。

頭痛は何科に行けばいいの?

頭痛は身近なお悩みですが、「何科に行けばいいの?」と迷う方もいらっしゃるかと思います。
まずはお気軽に頭痛外来のある内科にご相談ください。

「頭痛くらいで受診しても大丈夫かな?」「とりあえずは市販薬で何とか我慢できてるし…」とお思いの方もいらっしゃいますが、頭痛は心身ともに大なり小なりのストレスを与えます。
 

当院では内科専門医の多角的な視点と、脳外科専門医や放射線科専門医が診断する高性能のMRIで頭痛の診断を行っております。

頭痛の原因や恐ろしい病を見逃さないためにも、頭痛のお悩みはプラーカ中村クリニックにお任せください!

受診の目安

 初めての強い頭痛、今までと異なる頭痛は、重篤な病気が潜んでいる場合がありますので、早めの受診が必要です。
 
 頭痛により日常生活に支障がある場合や、お薬でコントロールしていきたい場合も是非受診して下さい。
 

早めの受診が必要な頭痛

・ 初めての強さ
・ 今までと違う痛さ
 

その他、受診をおすすめする状態

・ 日常生活に支障がある
・ 薬でなるべく楽になりたい

頭痛の分類

頭痛は、一次性頭痛、二次性頭痛、その他、に分類されます。
 

一次性頭痛

他に原因や疾患が見当たらない、頭痛そのものです。症状の経過や性状から判断します。
はっきりと分類できないものもありますが、治療は変わりません。
 
片頭痛と緊張型頭痛が大半を占めます。

緊張型頭痛

以下の特徴を少なくとも2項目を満たす

部位 両側性
性状 圧迫感または締め付け感
強さ 軽度~中等度
増悪因子 歩行や階段の昇降のような日常的な動作により増悪しない
随伴症状 以下の両方を満たす
吐き気や嘔吐 ない
光や音への過敏性 あってもどちらかのみ

片頭痛

以下の特徴を少なくとも2項目を満たす

部位 片側性
性状 ズキズキと脈打つような痛み
強さ 中等度~重度
増悪因子 日常的な動作で増悪する。あるいは頭痛のために日常的な動作を避ける
随伴症状 発作中に少なくとも1項目を満たす
吐き気や嘔吐 ある
光や音への過敏性 共にある

その他の一次性頭痛

 月経関連片頭痛
 三叉神経・自立神経性頭痛(群発頭痛※がほとんど)
 
などがあります。
※群発頭痛:一側の眼窩部の極めて強い頭痛。同側の目が充血したり、涙が出たり、鼻漏が起こったりします。

ニ次性頭痛

何らかの疾患によっておこる頭痛で、命にかかわるものも多くあります。
例えば強い頭痛の原因としては脳動脈が有名です。比較的若年であってもお持ちの方が多く、40歳以上の3-5%が未破裂動脈瘤を抱えています。

一度破裂すれば80-90%で死亡・高度機能障害の後遺症に陥り、日常生活に戻れる方は10-20%のみです。40歳を超えたら一度は脳動脈瘤の有無を確認したほうが良いとされています。


・ くも膜下出血(脳動脈瘤破裂を含む)
・ 脳腫瘍
・ 髄膜炎
など様々な原因があります。 これらは当院のMRIで確認できます。所要時間は10-15分です。

脳動脈瘤イメージ

脳動脈瘤:出血すれば80-90%で死亡または高度障害に至ります。

これらは当院のMRIで確認できます。所要時間は10-15分です。

頭痛の治療

頭痛薬を飲むイメージ

 

急性期に用いられる薬

急性期とは、頭痛が出現してすぐの事を指します。痛みを感じてから内服する使い方が一般的です。
 

 第一選択薬

軽度~中程度で用いられます

アセトアミノフェン、NSAIDsなど

 第ニ選択薬

日常生活に支障をきたすような頭痛で用いられます

セロトニン受容体1B/1D作動薬(トリプタン製剤)

 第三選択薬

軽度~中程度で用いられます

セロトニン受容体1F作動薬(ラスミジタン)

 
 

予防に用いられる薬

急性期治療薬が使えなかったり、つかっても日常生活に支障が出るような状況で検討されます。
 

 バルプロ酸

妊娠は禁忌です。挙児希望の場合は使えません。

 

 プロプラノロール

喘息の方は使えません

 

 アミトリプチリン

緑内障や尿閉の方には使えません。

 

 CGRP抗体

自己注射製剤で、近年発売された強力な薬です。

参考文献:

  1. 浜野孝之ほか. 日本における片頭痛と緊張型頭痛の有病率. 頭痛学会誌. 2004;31(4):432–437.

  2. 日本神経学会. 脳卒中治療ガイドライン2021. 南江堂. p.44–46.

  3. 国際頭痛分類 第3版(ICHD-3). 日本頭痛学会訳. 2018年.

  4. 日本頭痛学会. 片頭痛診療ガイドライン2021. 診断と治療社.

  5. 脳神経外科学. 2011;39(2):89–95.

  6. Goadsby PJ, et al. Recent advances in understanding migraine mechanisms. Ann Neurol. 2017;81(4):886–898.

よくある質問

日常的な頭痛(緊張型頭痛など)は市販薬で改善することもありますが、以下のような症状がある場合は、重篤な病気が隠れている可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。

  • 突然の激しい頭痛
  • 今まで経験したことのないような頭痛
  • 発熱、吐き気、嘔吐を伴う頭痛
  • 手足の麻痺やしびれ、言語障害を伴う頭痛
  • 視覚の変化(目がかすむ、二重に見えるなど)がある頭痛
  • 徐々に悪化していく頭痛
  • 50歳以降に初めて発症した頭痛

 

はい、頭痛の種類によって適切な治療法は異なります。主な頭痛には、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛などがあり、それぞれ原因や症状が異なるため、治療法も異なります。

  • 緊張型頭痛: 鎮痛薬や筋弛緩薬、リラクゼーションなどが用いられます。
  • 片頭痛: トリプタン製剤などの特効薬や、予防薬が用いられることがあります。
  • 群発頭痛: 発作時の酸素吸入療法や、予防薬が用いられます。

 

MRI(磁気共鳴画像)検査は、脳の血管や神経、腫瘍などの異常を詳細に調べることができるため、特に二次性頭痛(他の病気が原因で起こる頭痛)の原因を特定するのに有効な場合があります。例えば、脳腫瘍、脳出血、脳梗塞、脳動脈瘤などの病変がMRI検査で発見されることがあります。
プラーカ中村クリニックでは、高性能MRIを導入しており、精密な検査を行うことができます。医師が必要と判断した場合には、MRI検査を行い、頭痛の原因を詳しく調べます。
 

はい、日常生活の中でいくつかの点に注意することで、頭痛の頻度や程度を軽減できる場合があります。

  • 規則正しい生活: 睡眠不足や過労を避け、毎日同じ時間に寝起きするように心がけましょう。
  • バランスの取れた食事: 栄養バランスの良い食事を規則正しく摂りましょう。特定の食品が頭痛の引き金になる場合もありますので、ご自身の体調と照らし合わせてみてください。
  • 適度な運動: 軽い運動は血行を促進し、ストレス解消にも繋がります。
  • ストレス管理: ストレスは頭痛の大きな原因となります。リラックスできる時間を持つ、趣味に没頭するなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
  • 水分補給: 脱水も頭痛の原因となることがあります。こまめに水分を補給しましょう。

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