アナフィラキシーは非常に危険です。
VIATRISのHPより
次のような方は対策が必要です。
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強い腫れ・じんましん・息苦しさが出たことがある
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(ハチ)山仕事・農作業・屋外活動が多く、 蜂刺されリスクが高い
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過去に医療機関で「次は危険」と言われたが、具体的な対策ができていない
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エピペンを持つべきか判断したい
蜂アレルギーとは
蜂(スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチなど)に刺された際、体内でアレルギー反応が起こる状態です。
アナフィラキシーと呼ばれ、呼吸停止やショックから死に至るリスクがあります。
アナフィラキシーの主な症状
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全身のじんましん、皮膚の赤み
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喉の違和感、声がかすれる、息苦しさ
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腹痛、嘔吐(皮膚症状がないアナフィラキシーもあります)
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めまい、血圧低下、意識障害
※これらは短時間で進行することがあります。
蜂アレルギー検査(血液検査)について
蜂アレルギーは、血液検査(特異的IgE抗体検査) により評価します。
検査でわかること
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スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチなどに対するアレルギー反応の有無
※検査結果のみで重症度を完全に断定できるわけではありません。
エピペン(アドレナリン自己注射薬)とは
エピペンは、アナフィラキシーが起こった際に命を守るための緊急用注射薬です。
ハチ毒アレルギーだけでなく、食物アレルギー、薬剤アレルギーの方にも使用されます。
エピペンの特徴
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太ももに自己注射(衣服の上から可)
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使用後は必ず医療機関を受診(ぶり返すことがあるため)
※「使うと危険なのでは?」と不安を感じる方がいますが、必要な場面で使わない方がはるかに危険です。
当院でのエピペン処方の流れ
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蜂アレルギー血液検査
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診察(結果説明)
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エピペン処方の適応判断
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使用方法・保管方法・使用後の対応の説明
※「念のため持っておくべきか迷っている」という段階での相談も可能です。
自費診療について
蜂アレルギー検査およびエピペン処方は、経過などからアナフィラキシーのリスクがある場合に保険適応となります。職場などで必要とされているが、実際に経緯・経過がない場合は自費となります。
よくある質問(Q&A)
Q. 以前は軽症でしたが、今後も大丈夫でしょうか?
A. 蜂アレルギーは次回の症状の出方が予測不能です。重篤なアナフィラキシーは命にかかわるので対策が必要です。
Q. エピペンは使わなければ無駄になりますか?
A. 使用期限はありますが、「使わずに済んだ=安全に過ごせた」こと自体が重要です。
Q. 子どもでも検査やエピペンは可能ですか?
A. はい、可能です。
体重を基準に判断します。
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体重15kg以上30kg未満:エピペン0.15mg
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体重30kg以上:エピペン0.3mg