
不眠症とは?―眠れない毎日に悩むあなたへ
不眠症の概要
不眠症とは、「寝つきが悪い」「途中で何度も目が覚める」「早朝に目が覚めてしまう」「ぐっすり眠った感覚がない」といった状態が、週に数回以上・1ヶ月以上にわたって続き、日中の活動や気分に支障をきたす状態を指します。
こんなお悩みありませんか?
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「布団に入っても1時間以上眠れない」
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「夜中に何度も目が覚めてしまう」
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「寝ても疲れが取れず、日中に集中できない」
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「寝だめができず、休日も朝早く目が覚めてしまう」
これらの症状が続く場合、不眠症の可能性があります。
なぜ不眠になるのか?原因と新潟という土地の特徴
不眠症の主な原因
不眠症には、さまざまな要因が絡んでいます。代表的な原因は以下の通りです。
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心理的要因:ストレス、悩みごと、不安
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身体的要因:痛み、かゆみ、頻尿、咳などの症状
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環境要因:騒音、照明、室温、寝具の不快感
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生活習慣:カフェイン摂取、スマホ・パソコンの使用、夜更かし
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薬剤性:特定の薬の副作用や離脱症状
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精神疾患・身体疾患:うつ病、認知症、慢性疼痛など
新潟県・新潟市の気候と不眠
新潟市は、冬季の日照時間が極端に短く、雨や雪の多い地域です。これにより「概日リズム(体内時計)」が乱れやすく、メラトニン(眠気を促すホルモン)の分泌にも影響が出ることがわかっています。特に冬季に不眠が悪化するケースは多く、当院でも相談件数が増える傾向にあります。
不眠症の種類とその特徴
不眠症は主に4タイプに分類されます。
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入眠困難:寝つきが悪く、30分以上かかることが多い。
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中途覚醒:夜中に何度も目が覚めてしまい、再入眠が難しい。
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早朝覚醒:朝早く目が覚めてしまい、その後眠れない。
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熟眠障害:睡眠時間は足りていても「眠った感じ」がしない。
これらは単独で起こることもありますが、複数が重なるケースも少なくありません。
自分でできる対策と生活習慣の見直し
不眠を軽減するための具体的な行動例
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朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる
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寝る90分前にぬるめのお風呂に入る
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寝室は暗く・静かで・快適な温度に整える
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カフェインやアルコールは夕方以降控える
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スマホ・パソコンは寝る1時間前までにオフ
これらは「睡眠衛生」と呼ばれる基本的な習慣改善です。軽度の不眠なら、これだけでも十分に改善することがあります。
不眠症の治療法
医療機関での治療選択肢
不眠症の治療は、症状や原因に応じてさまざまです。当院では以下のようなアプローチを行っています。
1. 睡眠衛生指導
まずは生活習慣の見直しとアドバイスを行います。軽度~中等度の不眠にはこれが第一選択となります。
2. 薬物療法
症状が強い場合は、必要に応じて薬の力を借りることもあります。代表的な薬剤は以下の通りです。
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ベンゾジアゼピン系睡眠薬(例:レンドルミン、ロヒプノール)
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非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(例:マイスリー、ルネスタ)
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メラトニン受容体作動薬(例:ロゼレム)
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オレキシン受容体拮抗薬(例:ベルソムラ、デエビゴ)
薬の選択は症状のタイプ・年齢・基礎疾患に応じて調整します。
3. 認知行動療法(CBT-I)
「眠れない」という思い込みを改善し、リラックス法や考え方のトレーニングを行います。再発を防ぐうえでも非常に効果的です。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 寝酒は眠りに効果がありますか?
A. 一時的に寝つきが良くなることもありますが、睡眠の質を下げるため長期的には逆効果です。
Q. 市販の睡眠改善薬は効きますか?
A. 軽度の不眠に対して一定の効果はありますが、根本的な原因にアプローチできない場合が多く、改善が難しいこともあります。
Q. 何科を受診すればいいですか?
A. 睡眠外来・精神科・心療内科・内科のいずれでも対応可能です。当院(プラーカ中村クリニック)では、総合内科・心療内科の医師が不眠症の診療を行っています。
睡眠に関するご相談はお気軽に
不眠症は「眠れない」ことそのものよりも、それによって「日中の生活に支障が出ること」が問題です。「一晩くらい眠れなくても大丈夫」と思えるようになるだけでも、心と体の負担は大きく軽減されます。
眠れないことでお困りの方は、どうか一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。プラーカ中村クリニックでは、不眠に悩む多くの方をサポートしてきた実績があります。
参考文献
- Nature and Science of Sleep, 10, 193–201.
- Sleep, 23(1), 41–47.
- The Lancet, 379(9821), 1129–1141.
- Annals of Internal Medicine, 163(3), 191–204.