痔に注射を打つ治療です。
痔をメスで切る必要がない為、切除時や術後の“痛み”や“出血”が回避できます。
治療翌日からお仕事や日常生活に復帰できるので、お忙しい方にも負担がかかりません。
“脱出を伴う内痔核(いぼ痔)”に対し、1つの痔につき4か所に注射(4段階注射法)します。
麻酔を併用した日帰り手術で行われ、院内滞在時間は1-2時間です。
(図はジェイドルフ製薬株式会社より)
投与後まもなく、注射した痔は硬化し流れ込む血液量が減少します。これにより、出血が止まり、脱出の程度が軽くなります。
更に1週間~1か月の経過で、腫大していた痔核は次第に小さくなり、周りの組織も癒着・固定していくことで、脱出症状が改善します。
(図はジェイドルフ製薬株式会社より)
経過(例) | |
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当日 | 注射⾃体に痛みはありませんが、肛⾨鏡の挿⼊に苦痛があるので⿇酔を⾏います。 ⼿術は15分〜30分程度で終わり、術後は薬の影響が切れるまで安静にします。院内滞在時間は 1−2 時間です。 |
翌日 | 診察して状態を確認します。(以降、1週間、2週間、その後は1か⽉毎を⽬途に半年程度、経過観察をします。) |
~1週間 | 出⾎の軽減、いぼ痔の縮⼩がみられます。 |
1ヶ月~2ヶ月 | いぼ痔が退縮し、脱出症状が改善します。 |
術後数日は可能な範囲内でおしりに負担がかからないようにして過ごしましょう。力仕事、冷え、長時間の同じ姿勢はあまり好ましくありません。
排便は翌⽇から可能です。痛みを怖がって我慢しないようにしてください。
治療後数年で 20%の再発を認めます。
⼤きい外痔核を伴う場合は脱出症状が残る可能性があります。
※痔核(いぼ痔)にはおしりの内側の内痔核と、外側の外痔核があります。このため、ALTA治療は外痔核には⽤いることができません。
肛⾨部が重い感じがすることがあります。→ 数⽇で改善します。
投与部分が硬くなることがあります。→ 通常⾃然に治ります。
発熱がでる → 数%の⽅で、投与後2週間後までに⼀過性に現れる場合があります。
他にも、下腹部痛、嘔気が出る、⾎圧が下がる、痛みや出⾎・排便のしずらさを感じる。などが報告されています。
妊婦
アルミニウムや局所⿇酔のアレルギー
前⽴腺癌や⼦宮頚癌の放射線治療後
肝硬変、腎機能低下、授乳中(治療後 2 か⽉たてば授乳可能です)
病院と診療所(クリニック)が協力する「病診連携」が、これからの医療のキーワードのひとつです。
皆様のかかりつけ医として、病状に合った適切な専門医へのご紹介を積極的に行います。
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