A型肝炎 3回 2~4週間隔で2回、初回接種より6ヵ月経過後、1回追加接種
B型肝炎 3回 4週間隔で2回、初回接種より6カ月経過後1回、追加接種
麻疹・風疹混合 1回
ムンプス(おたふくかぜ) 1回
水痘帯状疱疹(ビケン) 1回
水痘帯状疱疹(シングリックス) 2回
肺炎球菌(ニューモバックス) 5年おき 1回目は新潟市の高齢者肺炎球菌予防接種による補助あり
肺炎球菌(バクニュバンス) 1回 自費
RSウイルス(アレックスビー) 1回 自費
子宮頸がん(ガーダシル) 3回 対象年齢は補助
子宮頸がん (シルガード) 3回
破傷風トキソイド 3回 4週間隔で2回、初回接種より6カ月経過後1回、追加接種
肺炎は日本の死亡原因の第3位です。
肺炎によって亡くなる方の95%が65歳以上の高齢者であり、肺炎の原因菌の約1/3が肺炎球菌によるものとされます。
また、肺炎球菌は肺炎以外にも中耳炎、副鼻腔炎、敗血症、髄膜炎などの原因にもなります。
肺炎球菌ワクチンには2種類あります。それぞれ23価、13価とカバーする株の範囲が異なりますので、2種類を打つことで最大の効果が得られます。
帯状疱疹の発症率は免疫力が下がるにつれ加齢とともにどんどん増加します。
また、帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行リスクも加齢とともに高くなるといわれています。なんと80歳までに3人に1人が発症してしまいます。
ワクチン接種により、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力を高めて、帯状疱疹の発症を予防することができます。
また帯状疱疹を発症したとしても軽症ですみ、帯状疱疹後神経痛(PHN)などの後遺症予防も行えます。
2種類があります。いずれも50歳以上が対象です。
当院では、より確実な効果が望め、長期に有効なシングリックスをお勧めしております。ご希望に応じてビケンも接種可能です。
帯状疱疹ワクチンの⽐較
シングリックス | ビケン | |
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価格 | 合計44,000円 | 8,800円 |
回数 | 2回(2か⽉間隔) | 1回 |
効果 | 90%以上 80歳以上で89.1% | 約50% 80歳以上では20%以下 |
持続期間 | 20年以上が⾒込まれる 現在の蓄積データは10年 | 3~11年 |
副反応 | 80%程度に腕の痛み、筋⾁痛など 1‐3⽇で過半数、1週間以内にほとんどが消失 | シングリックスに⽐べ圧倒的に頻度が少ない |
シングリックス
ビケン
料金はこちら
RSウイルス(RSV)は風邪を引き起こすウイルスの一つとして知られています。特効薬はありませんので、重症化を避けるためにはワクチンによる対策をしておいた方が良いでしょう。
特に高齢者におすすめです。
高齢者では、心不全や慢性呼吸器疾患の悪化で重篤化しやすいと言われています。例えば、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪では68%程度にRSVが関わっているとの推定もあります。
当ワクチンは、組換えワクチンであり感染を来すことはありません。有効性は85-94%程度です。
・65歳以上
・慢性呼吸器疾患(タバコ、喘息など)
・心不全
10%以上:疼痛、頭痛、筋肉痛、関節痛、疲労
1~10%未満:皮膚の赤身、腫れ、発熱
1%未満:過敏反応、鼻漏、そう痒感など
28,600円税込(26000円税別)
子宮頚癌は、ヒトパピローマウイルス(HPV)という性交経験女性の80%が感染するウイルスが原因となり発症します。
好発年齢は25歳から40歳の出産年齢で、1990年代に比べ2倍以上に増えています。
この予防にはワクチンと2年おきの子宮頚癌検診が大切で、このワクチンの代表がガーダシルとシルガード9です。
海外ではワクチン接種率が非常に高いため、子宮頸癌の排除が視野に入ってきています。これにより、多くのがん患者さんが救われています。
安全性への懸念により日本では一次的に積極的勧奨を取り下げたため、他の先進国とは比較にならない低接種率にとどまってしまい、その結果、子宮頸がんの排除が見えてきたほかの先進国から取り残されつつあります。
その後の知見から、令和3年11月に「有効性のエビデンス(証拠)が確認され、安全性も特段の懸念がない」とし、積極的勧奨の再開が国から通達されました。
子宮頚癌の他にも、性別を問わず肛門癌、咽頭がん、尖圭コンジローマなどにも効果があります。
また、これらの病気の予防だけでなく、パートナーへの感染伝搬を防ぐ意味でも男性の接種も推奨されています。
また、既に感染している種類のHPVを排除し関連疾病を減らすことはできませんので、セクシャルデビュー前の接種が最も効果的で、海外のワクチンプログラムでは20代後半までの接種が多くなっています。
※このため、小学校6年生~高校1年生の女性は公費助成で無料(定期接種)です。R7.3.31までは平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性も特例として公費の接種対象となります。
新潟市HP(外部リンク)
ワクチンを打つタイミング: 9歳以上で上限なし。
HPVには多くの種類がありますが、ガーダシルは4種類、シルガードは9種類をカバーしています。
多くの種類をカバーした方が理論上は効果は高いものの、子宮頚癌で最も頻度の高いHPV16/18はガーダシルでもカバーできており、有意差を示した十分なエビデンスはありません。
副反応では、注射部位の疼痛がシルガードで頻度が比較的高いという違いがあります。
ガーダシル 3回接種
シルガード 3回接種
料金はこちら
共に、1回目、2回目(2か月後)、3回目(初回から6か月後)の投与が必要です。
Q 接種中の性交渉はどうしたらよいですか?3回接種前に妊娠した場合はどうしますか?
A 性交渉の禁止は必要ありません。妊娠が発覚した場合は、出産後まで延期いたします。
Q すでにガーダシルなどを打ったが、より多くをカバーするシルガードを打ちたい
A ガーダシルでも最も頻度の高いHPV16/18はカバーできているので打ち直しの意義は限定的で推奨されていません。また、3回接種を完了する前であっても、種類を変更は推奨されません。
Q 3回接種後に、何年かあけて追加接種は必要ですか?
A ガーダシルではR3現在、14年間の追跡が終わっておりますが予防効果は100%でした。現在のところ追加接種は設定されていません。
(Kjaer SK et al. EClinicalMedicine. 2020; 23: 100401.)
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